視野を広く持つことが大事と言ってくれた保育士として10年働く齋藤昭さん

齋藤さんのインタビューを受けて下さったきっかけや、目白大学入学のきっかけの一つでもあるオープンキャンパスのことや目白大学在学中の活動についてはインタビュー前半をご覧ください。

色々な経験をして、視野を広く持つことが大事

工事中の白い壁に描かれた道なりに進むと完成する絵本

インタビュー後半では子ども学科2期生だから感じたことなどからお伺いしていきます。

インタビュアー(以下イ):齋藤さんは、子ども学科の2期生ということで、新しさを感じる出来事があればお伺い出来ますか?

齋藤昭さん(以下齋藤さん):僕がいたときは出来たばかりで、高等部の建物を建てている途中で9号館に行くのに工事中の白い壁がありました。学園祭のときに、白い壁に装飾をして道なりに進むと絵本のように展開していくということをやってました。

イ:すごい!

齋藤さん:工事が終わって高等部だったところが子ども学科の校舎だったと思います。

イ:素敵なお話をありがとうございます。齋藤さんは素敵な学生時代を過ごされた大学時代の友人とは今も連絡を取り合っていらっしゃるんですか?

齋藤さん:はい、ここ何年かはコロナのこともあり、会えてはいないんですが、何人かLINEで繋がっています。

保育士さんになり大変だったことややりがい

子どもたちのことを話すときに素敵な笑顔をして下さった齋藤さん

イ:齋藤さんにはここから目白大学卒業後のことについて、お伺いしていきます。在学中から保育士さんや幼稚園の先生になるための授業を受けつつ資格取得に向かうということになるんのですか?

齋藤さん:子ども学科では選択する授業によって、卒業後に取れる資格が変わります。僕の場合は、保育士と幼稚園教諭一種を取る授業を選択していました。卒業後、保育士と幼稚園教諭一種を取得出来ました。

当時、大変で現在は男性の保育士さんも増えて来ましたが、僕が応募したときは、「男性の方はちょっと…」とお断りをされてしまうことが多かったので、実際就職が決まったのは4月を過ぎた頃でした。

イ:10年前ぐらいですと、まだ男性の保育士さんは少ないですものね。現在は、逆にいた方が良いという流れになって来てますよね。

齋藤さん:そうですね、防犯的にも男性保育士さんがいた方が心強いという声はよく聞きますね。

イ:齋藤さんが卒業後の4月に就職が決まった場所は、現在も働いている場所で、ご自宅からはお近くなのですか?

齋藤さん:そうですね。少し珍しいかもしれないのですが、現在まで10年働かせて頂いてますね。10年という節目もあり、3月(インタビュー時は3月)で退職して4月からは新しい職場で働きます。現在も働かせて頂いた場所も4月からの場所も神奈川県内で自宅からは通える場所です。4年間、新宿キャンパスの方に頑張って通ったので(笑)

イ:ご自宅のある横須賀から新宿キャンパスだと通学だけで距離ありますものね。

齋藤さん:通学だけで片道2時間なので(笑)

イ:実際に齋藤さんが大学で保育について学んだことは多くあったと思うのですが、実際に働くことになってみていかがでしたか?

齋藤さん:高校から保育士を目指していて、やってきたんですけど、就職した当時は園庭が無いぐらいの規模の場所でした。実習のときも何回かは見ているんですが、実際に1年間過ごしてみると実習生と保育士としての視点や子どもとの関わり方が違いました。実際に子ども一人一人と向き合っていくこと、1歳や2歳のイヤイヤ期の子、泣きだした子を見ながらほかの子にも目を向けないといけないことは大変でした。

イ:仕事をしていて大変な点をお聞かせ下さり、ありがとうございます。逆に仕事をしていてやりがいあるなということをお聞かせ頂けますか?

齋藤さん:本質なのですが、自分から子どもたちに関わっていく中で、最初は人見知りをする子を抱っこして泣かれていたのが、一日一日過ごしていくと変化が出て来ます。今日は泣かれるかなと思ったら、抱っこしたら泣かずに抱っこをさせてくれ、そうすると徐々にニコッと笑ってくれる瞬間に出会うとめげずにやっていて良かったなと感じます。

4月からなのですが、保育士の資格や体験を活かして、放課後デイサービスという名前の障がいのある小学生や高校生が学校終わりに通う教室で児童指導員という形で勤めることになります。

齋藤さんには在学生の方(特に保育士や幼稚園教諭を目指す方)に一言を頂きましたので、続けてご覧ください。

在学生の子たちに一言 視野を広く持つこと

真剣に在学生の方にお話しして下さる齋藤さん

齋藤さん:在学しているうちは学んだり、体験したりする機会がたくさんあると思うので、人と話したりするのが苦手な人は無理の無い範囲内で同じ学科の方だったり、サークルで交流したり、アルバイトだったりをして大学の授業とは違った形で色々な経験があると良いのかなと思います。色々な経験をすることで、子どもたちともコミュニケーションが取れるし、お迎えのときなどのお父さんやお母さんとも送迎のときの会話だったり、園によっては個人面談がある園もあるので、話す場面で活かせます。

僕自身、どちらかというとコミュニケーションを取ることは苦手では無いのですが、コミュニケーションをうまく取れないことが就職をして身に染みて感じました。学生の内は学んでいる身なので、失敗して怒られることもあるかもしれませんが、失敗をして学べることも多くあると思いますので、保育のことはもちろんですが、学生の内に体験できることは色々体験して欲しいです。経験したことを元に就活の自己アピールだったり、履歴書にも書けることを多く経験出来ると思います。

ほかにやっておいた方が良いことはコミュニケーション以外ですと、先ほどもお伝えしたピアノはありますね。あとは、コミュニケーションに関わることではあるのですが、人前に出て話をすることです。園などの発表会で保護者の見ている中で子どもたちのピアノを弾くことはあると思うので、人前で何かが出来ることもある程度必要なことだと思います。僕の場合ですが、学生の内に経験を積んでおいた方が良かったなと思いました。緊張することは誰でもあると思うんですが、少しでも経験があると違うと思います。就職をしてから気付けたことなので、学生の方たちには知って欲しいと思います。

あと、在学生の方に身に付けて欲しいことが一つあります。視野を広くすることです。例えば20人ぐらい子どもがいるクラスの部屋の中にいるとします。どこで何が起きるか分からないので、喧嘩してしまった二人を対応しつつ、他の子が怪我をしないように気を付けるなど、マルチタスクではないですが、書類を書きながら同じ部屋で子どもを見るということもあると思います。即座に気付けて、さっと動けるようになって欲しいですね。僕自身は園の先生に指摘してもらったので、視野を広くする練習は学生の内からやっておいた方が良いと思います。大学2年ぐらいから保育園の実習があると思いますので、実習先の園の先生から教えて頂けると思います。

園でも得意の絵で子どもたちに喜んでもらっている齋藤さん。インタビューを受けて頂き、素敵なお話をお聞かせ下さり、ありがとうございました。

齋藤さんがお子さんたちのために描いた絵などの活動などが分かる発信は下記をご覧下さい。

子どもたちのために描いた絵や写真が好きな齋藤さんのご活躍が分かる発信

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