ブレない自分の意見を持とうと語ってくれた、福祉学科卒業から介護業界で10年以上働く梅田拓哉さん

梅田さんの目白大学入学のきっかけから目白大学在学中やゼミでの活動についてはインタビュー前半をご覧ください。

苦しいことを楽しまなかったら成功は掴めない

目白大学を卒業して新卒で入社した介護の会社で学んだ経験

画像は介護のお仕事のイメージ画像です

インタビュワー(以下イ):インタビュー後半では、梅田さんに目白大学を卒業してからの進路について、お聞きしていきます。

梅田拓哉さん(以下梅田さん):他業種を展開している企業の介護部門の会社に新卒で入りまして、7年半ぐらい勤めたんですが、少し思うところがあり、半年間ぐらいドロップアウトをしました。家庭もあったので、半年間ほかの仕事をしながら、次の仕事を探していたんですね。当時の部長に戻って来ないか?と言われて、新卒で入った会社に復職しました。4月からは地元の施設で働くことが決まっています。

インタビュー当時は3月で、梅田さんの4月からは別の施設で働くことが決まっていらっしゃいました。

イ:4月から入る施設に入るのはどのようなきっかけがあったのですか?

梅田さん:今いる施設では立ち位置が上から2番目という立場なのですが、任されている部署で上司から年間の売り上げの指示があって、平均の予算や稼働率などを掲げられます。他の施設に異動することもあったんですが、やっと3年かけて、今期に関しては、稼働率・売り上げ・利益の全てを黒字にすることが出来ました。僕自身も今後、介護の仕事をやっていく上で、同じ職場だと慣れてしまうこともあるという葛藤がありました。もっといろいろな施設を知りたいと思い、環境を変えてもっと成長したいと思って、新しい職場に勤めることを決めました。

たまたま地元の施設に問い合わせたところ、担当者の方と話をしていく上で、僕の過去の経歴に興味を持って頂き、ぜひ、うちの施設をなんとかして欲しいという熱いお言葉を頂きました。10年と少しの経験を活かして、介護の現場に還元していきたいこともありましたので、そちらに決めました。家から近く、今よりも四分の一の通勤時間で体力的にも楽なことも決め手にはなりました。

イ:今度の職場は、利用者はどのような方向けの施設なのですか?

梅田さん:今度から行く施設は特養とデイサービスを併用している施設です。

イ:4月から新しい職場というのは区切り的には良い時期ですよね。

梅田さん:そうですね。今の会社の区切りが4月~3月で一期として一つの区切りになります。今の施設の全ての黒字は1月の段階で分かっていたことなので、利益を出せる状態にして後任の方に譲ることにしました。ある程度、任せられた立場で結果を出したら後任に譲ると言うのは常に念頭に置いて仕事をしています。ですので、業界的になかなかやりたい人がいない立場なので、自分が譲ることで、後任の方の成長になると考えていたので、後任の方でやりたいという立場の人がいたので、譲ってお任せしました。ほかにも先輩として出来るアドバイスはさせて頂きました。

イ:予算などを黒字にしながら、後任の方の成長、会社のための行動を取れるのは経営者の方の考えですよね?

梅田さん:いえいえ、そんな、そんな。僕が今の職場を離れるときはしっかりとやることをやってから離れるというのは2年前ぐらいですかね、考えていたことなので。会社内の別の施設に行って今の施設に戻って来てから会社内で言われた一回悪くなった状態を戻して欲しいというミッションでもありましたので、達成するためのことは日々考えてやっていました。

僕が新卒で入って、7~8か所の施設に行ったのですが、どこも売り上げが悪い場所でしたので、なんとかする術は身に付きましたね。今までは1年間を通して黒字ならという思いでしたが、今期は4月から3月まで黒字にしようと思い、動きまして、全て達成しました。全国300弱ある施設の中で、売り上げ1位の月も複数あったので、達成感もありました。

現場の方々からもご相談も多くありますし、梅田さんに相談すれば間違いないよねと言って頂くことも多かったです。後任の方にも相談されましたが、最初は大変だと思う、でも苦労を楽しまなかったら意味ないんじゃない?とお伝えしました。楽だったらみんなやるよね?苦労するから成長出来るんだよ、という話もしました。僕自身も経験しましたが、もがき苦しんでこそ、成長出来ますから。ハングリー精神持って取り組んだ方が良いということは伝えました。

イ:後輩や現場の方々への思いやりがあり、数字としての実績あるなら、引く手数多の梅田さんだと思うんですが。

梅田さん:4月から行く施設では熱意あるお話を頂いたので、複数の候補があったのですが、最終的にここまで言ってもらえてなんとかしないのはおかしいとそちらに決めました。根っからの体育会系なので、自分が持てる力を最大限発揮したいなと思いました。僕の考えとしては新しい環境に行って、そこを壊してということは嫌なので考えていません。僕が新しい環境に馴染むのか、周りの既にいらっしゃる方々が僕に馴染んでくださるのか、見極めてからなにが良いのかは行動していきたいですね。僕は一つのチームとして考えているので、リーダーシップを取る人がいて指示をするのか、みんなの意見を集めて行動していくのか、明確にして行動しないとお客様もいらっしゃいませんから。いろいろ考えながら取り組みたいので、施設側にはいきなりスタートダッシュ切って頑張るという形ではなく、ゆっくりしっかりとやらせて下さいという思いは伝えました。

人を大事にする印象の梅田さん、お仕事や人に対して熱意のあるお言葉を頂いたまま、在学生の方々に一言を頂きました。

在学生に向けて一言 ブレない自分の意見を持とう

在学生の方々に熱いメッセージをお話しくださる梅田さん

僕自身、何をやっていたということもないので、コロナ禍でなかなか学校にも行けないと思うので、今の生活を精一杯楽しんで欲しいです。バイトならバイト、学校に行ったら学校のこと、そのときの生活を楽しんでもらいたいですね。しいて言うなら、就活は早めにやっておいた方が良いです。僕自身が就活を始めたのが大学4年生の夏過ぎ辺りからでかなり遅かったので、ゼミの先生がお薦めのところを全て受ける感じになってしまったので、早めに行動した方が良いですね。遊ぶときは遊ぶ、休むところは休む、とメリハリをつけた方が生活は楽しくなるんじゃないかなとは思います。

僕の場合は、ご縁があって大学4年生のときに、自分が好きな野球に携わる会社でインターンを経験しました。インターンとして経験したことで、ああ、やって良かったなあと感じました。特に福祉学科の子たちにはこれからの介護業界を担ってもらうので、夢とか目標を持って頑張ってもらいたいなと思います。

現在の仕事柄、コロナ対策には注意して、感染リスクにがあることに対しては気を付けています。怖いですし、コロナにかかったら嫌だなという部分はありますが、自分の目標に対しての熱は失っていません。なんでしょう、性格という根っからの体育会系なので(笑)今は体育会系の出身の人って、体育会系ということを出さない人が多いと思うんですよ。僕の場合は生粋の体育会系で、隠していないタイプなので、熱いイメージを持たれますが、自分自身のスタンスを変える気はないので。今の子たちにはガツガツいって欲しいと思いますね。ご縁があって、新卒の子の研修とかも行かせてもらったんですが、その中で若い子を見ると大人しいので、古い考えなのかもしれないですが、もっとガツガツいって欲しいなということはあります。

ときに、新卒でも上司の人の意見に納得がいかなければ、自分の意見を伝えることは大事で、やって欲しいと思います。研修のときに新卒の子たちにもらった質問が大人しいので、もっとガツガツ来いよと思います。責任はこっちが取るから、僕より上の立場の人の顔色なんか窺わないで、メリットやデメリット、何でも言うから聞いてくれと思いますね。

大学4年生のときのインターン、周りの人は、お金や交通費も出ていましたが、僕は無償で週2日行ってました。ご縁が無くてそちらの企業は受からなかったですが、そちらの企業に入るために頑張っていました。先ほども言いましたが、ご縁があって、好きな野球に携わる仕事をしていました。提携大学ですと、半年か一年を選べたんですが、僕の場合は提携大学では無かったので、半年間で終わるインターンでしたが、もう少しやらせてくださいと、頭を下げて1年間に延長してもらいました。普段だったら出来ない業務に携わらせてもらったので、本当に良い経験をしました。周りからは、この大切な時期にインターンを長くやっているのはおかしいと小馬鹿にされましたけど、自分が納得していてやっているんだから、関係あるの?という感じで3月までやっていました。僕の中ではそちらの企業には入れませんでしたが、見方や考え方が本当に変わったので、貴重な経験をさせて頂けたのは大きかったです。

僕は介護だけやるのが嫌なんですね。介護の道のプロになりたいわけではないですし、あまり好きではなく、絶対に向いてない仕事ナンバー1なんですよ。向いていないからこそ、やりがいが見つけられる、やりがいを見つけたときに本当に楽しいと思って仕事にしています。もっと僕が真面目で大人しいなら企業に入って余裕を持って仕事が出来るんでしょうけど、そういうタイプでは無いので、好きでは無い介護の仕事をしている方が自分のモチベーションが上がることに繋がって来ます。そう思って今仕事をしています。

インターンは僕にとっては重要でしたが、やれば良いというものでもなく、その分自分の趣味や好きなことに費やせられるなら良いと思います。僕自身はインターンに週2日費やしたので、卒論が大変でした(笑) インターン行く前に卒論に取り組むことをしていたので、1週間毎日学校にいる感じでした。何度もお伝えしていますが、自分の好きな野球の仕事であるインターンありきの生活だったので、インターンをやるために卒論に取り組んでいました。卒論をおろそかにしてしまったら周りから何を言われるかも分からないので、周りの人に何も言わせないために頑張っていました。

インターン自体はやってもやらなくても良いですが、興味が少しでもあれば分野は関係無くやった方が良いと思います。インターンを経験して更に思ったことですが、自分で考えて動くということは本当に大事です。自分の意見が無いと大きく成功は出来ないですね。

仕事の話のときにもした内容ですが、苦しいことを楽しまなかったら成功は掴めない。そのことは、社会人一年目からは一貫してブレずに意見を持ち続けていますね。今の若い子たちには、ブレない自分の意見を持って欲しいと思います。

梅田さん、ありがとうございました。ご自身の経験を活かした熱い言葉は、在学生が少しでも生きやすくなるような想いが込められており、優しさを感じました。

梅田さんのご活躍に興味を持たれた方は、お問い合わせフォームからお話を伺いたいなどご要望をして頂けますと事務局がやり取りさせて頂きます。