韓国語学科 2013年度卒 ツァイ睦実さんインタビュー

卒業生インタビューとして、今回は2013年度に韓国語学科卒業のツァイ睦実さんのインタビュー記事をお伝えいたします。

現在は、韓国の出版社から依頼を受けてマンガを韓国語から日本語に翻訳なさっているフリーランスとしてご活躍なさっているツァイ睦実さんに目白大学編入前からのお話をお伺いしていきます。

3つの大学で学んだ韓国の漫画の翻訳家、ツァイ睦実さんのインタビュー

目白大学入学前に現在もお仕事に携わる韓国語に出会う

ツァイ睦実さんご本人

ドイツ在住のツァイ睦実さんとドイツについてお話、同窓会の活動や進路、就職について少しお話したあとに、本題をお伺いしました

インタビュワー(以下イ):本日はどうぞ、よろしくお願いいたします。睦実さんには目白大学入学の前、からお聞きしていきます。よろしくお願いいたします。

ツァイ睦実さん(以下睦実さん):こちらこそ、よろしくお願いいたします。

目白大学に行く前の大学には2006年に現役で入学しました。2006年から大学生活をスタートして、経営学部経営学科で4年間+1年休学しているんですが、卒業はしていなくて、大学に全然行っていなかったんですよ。4年いたけど、単位は全然取れていなくて、卒業は出来なかったんですよ。原因というか、なんで自分で選んだ大学に私は興味を無くして遊んでばっかりいるんだろうと考えるじゃないですか?考えた結果、私は語学とかそっちの方に興味があり得意だし、いくらやっていても苦じゃないのは経営学じゃなくて語学だということに気付いたんですね。

前の大学でも1年生のときから第二外国語でドイツ語をやっていました。目白は分からないですが、当時の大学では第二外国語は必修ではなくて取りたい人は取っても良い。1年時一つ、2年時一つとどんなに長くても2年間しか学べないので、2年終わりにこれ以上ドイツ語続けられないからどうしようと考えていたときに、当時K-POPに興味が出て来て韓国語やろうかなと3、4年生で第二外国語取っていたんですよ。そうしたらガッツリはまってしまいまして、もっともっとやりたいなって当然思うじゃないですか?ほかの授業には行ってないけど、韓国語の授業は必ず行っていて成績も良い(笑)こちらの道が良いなと思って、一年休学して編入学の準備をしました。目白大学には2012年の4月から3年生に編入しました。

目白大学の韓国学科が良かった理由

イ:目白大学の韓国語学科で魅力的なことをお伺いしたいのですが。

睦実さん:以前の大学でも留学できたんですが、韓国の学校も地方の2校で選択肢が少なく、留学しても英語での勝負になるので、やりたいこととは違うので選択しませんでした。目白大学では1年生からだと、全員留学が出来て最大2年間ぐらい留学できる、3年もいけるのかな、半分は韓国に行ってましたというほとんど日本にいない人もいるんですよ。1年生から入ればそれもできたんですが、3年時で時間も無かったのでできませんでした。

ただ、目白の韓国語学科に入れば韓国に留学しなくても、教授陣がネイティブなので、生きている韓国語を学べるし以前の学校よりは留学先の提携校もソウルやほかの選択肢が増える。2年間でもいられれば夏休みでも研修も行けるし、そう考えて、目白に入りました。

韓国語学科卒業後はゼミで知った翻訳が勉強できる韓国の大学院へ奨学金をもらって進学

明確に進路を説明してくださる睦実さん

イ:卒業後はすぐ翻訳のお仕事につかれたのですか?

睦実さん:日本の就活は正攻法でいっても大変ですよね。3年時に単位をほぼ取って就活するならまだいけるかもしれないですが、編入だと3、4年時から卒業単位の半分を取らないといけないので、就活の時間が無いんですよ。1、2年生の単位数みたいになってしまうので、その中で卒業制作もあるし、器用にやればなんとかなったかもしれませんが、韓国語を勉強したいと学校に入り直しているので、就活に時間を取られるのは嫌だったんですよ。

3年時編入だったので2年間しか韓国語がどっぷりできなかったので、卒業するときにもう少しやりたいと思いました。私は卒業のときは進路が決まっていなかったんですが、大学院に行こうと思いました。目白では翻訳ゼミに入っていて、当時韓国語学科の韓国人、学科長のキムキョンホ先生にいろいろ聞きたいし、教えてもらえれば間違いないということと、ほかの先生は韓国語だけではなく日本語の研究もあわせての比較という形で、キムキョンホ先生だけ翻訳ゼミでした。実践的なことをしたかったので、翻訳ゼミに入っていました。ゼミの活動もあって、翻訳の方に進んだら次は通訳や翻訳が出来る大学院はどこか?今はわからないですが、当時、日本には無い(笑)

目白大学では大学院が東アジア研究と広くなり、そこで韓国語の研究もありといえばありだったのですが、韓国だったら翻訳ができる大学院があるとゼミで知ったので、私はそこに行こうかなと思って。ただ問題は、目白大学前4年間大学にいて、目白に2年いて、そこから大学院に行くって金銭的に親に言えないじゃないですか。なので、奨学金をもらって行こうと。2014年度の韓国政府奨学金、国費留学生で、日本で言うと文科省の奨学生に応募して無事に受かったので、韓国政府のサポートで行くことにしました。

イ:韓国の大学院は2年間だったのですか?

睦実さん:修士なので正規課程は2年間ですが、2年で終わる人もいれば終われない人もいます。政府からお金が出るのが2年間で、それ以上は自分で支払ってください。というシステムでした。2年やって卒論を納得できるまで書きたいとなったので、半年間延長して、2年半で大学院を卒業しました。

このあと、少しフリーランスやファッション、ドイツの文化、留学先での旦那さんとの出会いについてお聞きしました。

睦実さんの大学院卒業後から翻訳のお仕事のお話はインタビュー後半に続きますので、下記からぜひお楽しみください。