メディア学部メディア学科 産業・消費分野 岡星ゼミ
岡星竜美教授 インタビュー
Q:岡星ゼミの詳細について教えて下さい。
A:2年生は秋学期後半からゼミ活動が始まった。イベントは現場が命、五感で感じるとか、感動するとか、その場でないと得られないモノが大切。しかし、コロナの影響で全部オンラインになってしまった。そのため教える側も、ゼミを受ける側もゼミに期待していたことはなかなかできなかったのが現実だ。
そんな中、オンラインで岡星ゼミでは何をやっていたかというと、イベントとは何かについて表面的な部分ではなく、イベントの本当の価値は何か、特性は何か、可能性は何かを教えていくことで、ゼミ生たちに「こんなこともイベントなんだ!」と気づき、学ぶ活動をしていた。そして、いつしかゼミ生たちには、メディアやイベントに限らず、何かしらの形で世の中にインパクトを残していって欲しい。その大元をイベントから学んで欲しい。
三年生からはイベントについて深く知る為に、イベント業界やイベントの仕事の中身についても学んでいく。
Q:コロナウイルスが蔓延する前と後でのゼミ活動の変化についてはいかがでしょうか。
A:まずオンライン上でできることと、できないことがある。知識や情報を伝えるだけならオンライン上でも十分できると感じた。当時は、ゼミの内容もオンラインでできることを選んでいた。しかし、どうしてもオンラインでは伝えられないものがある。1つは、細かいコミュニケーションが取れない。ゼミ生たちの体調や細かなニュアンスが分からなくなってしまう。これが普通のゼミであれば、先生とゼミ生たちで細かなコミュニケーションがとれる。
もう1つは、企画のワークショップをやる時は3人、4人で実際に集まって創発するのが大切なのだが、Zoomではそれも難しい。ダイナミックな会話ができない。総じて、オンラインの良い所と悪い所の両方を感じたゼミだった。
Q:遠隔でのゼミ活動で苦労したことは何ですか。
A:先に挙げた、細かなコミュニケーションやダイナミックなアイデアの創発に苦労した。また、コロナ前のゼミでは、イベントに行くことが多かった。例えば、イベント会社のオフィスを覗いてみることで、ゼミ生たちにイベントの仕事に携わることへの夢や憧れを抱いてもらう活動もしていた。しかし、コロナウイルスが蔓延したことで、実際のイベントの現場に赴くことも難しくなってしまった。イベントは現場を見ることがとても大切なため、その分苦労した。
Q:今後、遠隔と対面をどう両立してくのか。
A:コロナはゼミ活動に選択肢をもたせた、という意味では良かったと思っている。去年のはじめまでは、遠隔で授業ができるなんて思っていなかった。それまで、先生と学生がお互いに盛り上がって、コミュニケーションを取るのが大学の講義だと思っていた。ただ、1年半から2年くらい遠隔で講義をしてみて、これもありだなと感じた。なぜなら、知識と情報を与える講義スタイルなら、遠隔もありだと感じたからだ。その他にも、何かしらの理由で休校になったとしても、オンラインなら授業ができる。このように状況に応じて、ゼミの形式を使い分けられるようになった。また、岡星ゼミではクラスターというバーチャルイベント空間に集まってゼミ活動をしたこともあった。なので、今後はゼミ活動も場所に囚われず行うことができる、とプラスの側面も知ることができた。
岡星ゼミ 2年生インタビュー(3名)
①今後のゼミ活動に期待すること(やっていきたいこと)
②現在のゼミ活動で大変だと感じたこと
③ひとこと、意気込み
ゼミ長 橋本 和信さん
①イベントのゼミに入ったからには自分の可能性を広げていくために、現在自分が就きたいと考える職以外のところにも、多くのイベントに参加していきたいと考えています。
②現在のゼミの学びでは、基礎となる部分しか学習をしていないため、まだゼミ活動で大変だと感じたことはありません。強いて言うのならゼミは男子が1人しかいなく、他は全員女子のため馴染めないです。
③早くコロナウイルスが終息し、様々なイベントが再開したら沢山活動していきたいです。
そして、イベントについて更に深く学んで行きたいと考えています。
吉田 日向さん
① コロナウイルスの影響で実際にイベント現場に足を踏み入れ、イベント等について学ぶ機会はまだ無いと考えています。そのため、3・4年のゼミ活動では実際に現場に足を運び何か経験したり、何か感じたりしたことを将来、十分に活かせるようになるまで、たくさんの知識を身につけたいです。
② 一言にイベントといってもどんな仕事にもイベントは付き物だと考えています。将来自分がイベントにどう関わっていきたいのか、勉強すればするほど悩んでしまいます。
③ ゼミ生と積極的に意見交換をしつつ、先生からイベントの学びを多く吸収できるように頑張りたいです。
和田 実万さん
①今後は実際に現場や企業に足を運び、イベントについて間近で体験し、学んでいけると思うので、体全体でイベントの原理を感じながら、様々なことを吸収していきたいです。
②ゼミの活動でまだ大変だと感じたことはありません。強いて言うのなら、コロナ禍でイベントとどのように向き合っていくのか不安に思ったぐらいです。
③イベントゼミということでこれから現場や企業に足を運ぶ機会が増え、コンサートやライブ、フェスなどの様々なイベントに触れると思います。現場を通して学んだイベントの楽しさや感動を、自身もしっかり伝えていける企画を考えられたらいいと思っています。
岡星ゼミ、西尾ゼミに所属する4年生へのアンケートは下記の西尾ゼミの記事でご覧頂けます。
メディア学部メディア学科 三上ゼミ 編集部2年 青木優太、楢原菜摘、野沢由奈